輸入食品小売チェーンの優品360、23年3月期通期は大幅な増益に

サーチナ

中国株

2023/6/8 9:06

 香港の輸入食品販売チェーン、優品360(02360/香港)が6月5日、2023年3月期通期決算を発表し、増収増益となったことを明らかにした。

 23年3月期通期の売上高は23億590万香港ドルで、前期の19億8352万ドルから16.25%増加した。地域別では香港が22億4246万ドル(前期比16.68%増)、マカオが5962万ドル(同1.85%減)、中国大陸が3821万ドル(同3.95倍)となっている。23年3月31日現在、香港で145店舗、マカオで7店舗、中国大陸で2店舗の計154店舗の小売チェーン店を運営。当期内に26店舗新規開店する一方で10店舗を閉鎖しており、店舗数は16店舗の純増となった。

 当期の経営について同社は、22年6月までは新型コロナのオミクロン株による感染の波が度々発生したことで厳しい環境にあったものの、穀類食品、麺類食品、缶詰め、牛乳、冷蔵・冷凍食品などの日常の基本的な食品供給を強化して売上を伸ばし、同7月以降から今年に入っての間はコロナの感染が収束して香港の経済と小売市場、観光市場がそれぞれ回復して業績が大きく好転したとしている。

 当期純利益は2億99万ドルで、前期の1億980万ドルから83.05%の大幅増となった。売上の増加に加えて、販売・マーケティング戦略や製品構成の最適化により売上総利益率が35.4%と前期より1.7ポイント上昇したことにより収益が拡大した。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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