<相場の読み筋>6月9日

2023/6/9 7:45

 8日の米国株式は、NYダウが前日比168.59ドル高の3万3833.61ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同133.629ポイント高の1万3238.524ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億3708万株、ナスダック市場が41億1053万株だった。米週間の新規失業保険申請件数が26万1000件となり、市場予想平均の23万5000件を上回った。雇用情勢に対する懸念が高まり、継続的な利上げ観測が後退。相対的な割高感が和らいだハイテク株を中心に堅調な展開となった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドビやテスラ、ギリアド・サイエンシズなどが買われた。

 9日の東京株式は反発後、もみ合いか。きのう8日、日経平均株価は大幅続落となったが、自律反発狙いや出遅れていた投資家による買いに加え、現地8日の米国株式が上げたこともあり、上昇スタートが見込まれる。ただ、為替相場は、ドル・円が1ドル=138円台の後半(8日は139円72-74銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=149円台の後半(同149円67-71銭)と小動き。対ドルでの円高を警戒し、上値が重くなる場面もありそう。6月限株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出日にあたることから、市場の推定値が意識されることも想定される。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日立<6501.T>、ニデック<6594.T>、ソニーG<6758.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の9月限円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比235円高の3万1835円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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