【北京IPO】自動車精密金属部品の江蘇易実精密科技、初値は公開価格を25.42%上回る7.5元

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中国株

2023/6/9 10:26

 自動車精密金属部品メーカーの江蘇易実精密科技(836221/北京)が6月8日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格5.98元に対し、初値は25.42%高い7.50元だった。終値は同39.13%高の8.32元だった。

 同社は2010年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。自動車精密金属部品の研究開発、生産、販売を主業務とする。自動車のブレーキシステム、各種電子制御ユニット、新エネルギー自動車高圧接続システム、自動車エンジン、トランスミッションなどに用いられており、TEコネクティビティ、APTIV、ボルグワーナー、BOGE、ボッシュ、柏獅精密電子、ブローゼ、ヒルシュマン、聯合汽車電子、立訊精密など国内外の著名自動車部品、電子部品メーカーを顧客に持つ。21年の自動車のABSシステムに用いるアルミ製ブレーキインサート世界シェアは29.21%と業界の上位に位置する。

 22年12月期の売上高は2億3205万元(前期比52.35%増)、純利益は3949万元(同44.10%増)。23年1〜3月期の売上高は5032万元(前年同期比6.50%増)、純利益は793万元(同0.95%増)。

 新規上場に伴い調達予定の1億2988万元(約25億円)は、約91%の1億1824万元を新エネルギー車向け高圧接続ターミナルおよび高圧シールドケースの生産ライン拡充プロジェクトに、約9%の1164万元を研究開発センター拡張プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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