【上海IPO】品質検査・制御システム設備の浙江双元科技、初値は公開価格を4.67%下回る120元

サーチナ

中国株

2023/6/9 10:32

 品質検査・制御システム設備を手掛ける浙江双元科技(688623/上海)が6月8日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格125.88元に対し、初値は4.67%低い120.00元だった。終値は同18.66%安の102.39元だった。

 同社は2006年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。生産プロセスにおける面密度、厚さ、重さ、水分などに関する品質の検査、制御ソリューション企業で、オンライン自動化検査、クローズドループ制御システム、内部欠陥や寸法測定に用いるマシンビジョンスマート検査システム設備の提供を主業務とする。これまでにBYD、蜂巣能源、億緯リチウム能などのバッテリー企業をはじめ、太陽光発電用フィルム、不織布、衛生素材、製紙など多くの分野の企業に製品やサービスを提供してきた。

 22年におけるリチウムイオン電池分野向けオンライン測定・制御自動化システムの世界市場シェアは約20%。フィルムの厚さオンライン測定制御システムの中国国内市場シェアは約30%で業界トップだ。

 22年12月期の売上高は3億7175万元(前期比42.02%増)、純利益は9648万元(同68.86%増)。23年1〜3月期の売上高は1億394万元(前年同期比70.34%増)、純利益は2593万元(同2.49倍)。

 新規上場に伴い調達予定の6億5157万元(約128億円)は、約49%の3億1728万元をスマート測定制御設備生産拠点プロジェクトに、約23%の1億4815万元を研究開発センタープロジェクトに、約7%の4614万元を営業ネットワーク・技術サポートセンター建設プロジェクトに、約21%の1億4000万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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