エヌビディア、8~10月売上も強気見通し――AI・半導体株に追い風

 半導体世界大手の米エヌビディアの株価が、現地23日の時間外取引で一段高に買われた。株式市場の引け後に発表した8~10月(第3四半期)の売上見通しはコンセンサスを上回った。ハイテク株を中心にきょう24日の日本株にも追い風となりそうだ。

 エヌビディアの8~10月の売上見通しは、中央値で160億ドル(約2.3兆円)とアナリスト予想の平均(126億ドル)を大きく凌駕(りょうが)する。生成AI(人工知能)への投資加速を背景に、サーバー用の半導体需要が急増している。5~7月(第2四半期)の売上高も135億ドルと前年同期の約2倍に拡大したが、8~10月はさらに勢いが増す方向だ。

 エヌビディアをめぐっては、5月の前回決算時にも強気の売上見通しが打ち出されたことで、半導体や生成AI株の人気化をもたらした。製造装置のアドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)のほか、ファブレス(工場を持たない)メーカーのソシオネクスト(6526)、半導体パッケージの新光電気工業(6967)やイビデン(4062)など多くの銘柄が好反応を示した。

 半導体の部材や周辺製品につても、デバイス選別用装置「バーンインソケット」を手掛けるエンプラス(6961)や、日東紡(3110)、商社の東京エレクトロン デバイス(=東エレデバ、2760)などが市場で存在感を強めた。

 このほか、エヌビディアの日本パートナーのブレインパッド(=ブレインP、3655)や、ヘッドウォータース(4011)といったAI銘柄も注目される。

(写真:123RF)

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