太陽工機、今期営業益10億円予想――前期下ブレも値上げ浸透へ
工作機械の立形研削盤大手の太陽工機(6164)は今12月期、改めて営業利益(非連結)10億円を目指す。遅れていた値上げの浸透などにより業況が改善する方向だ。
5日に発表した前期決算は、営業利益が5.5億円(前々期比11%減)だった。計画は10億円だったが、販売価格の改定効果が限定的にとどまった。また、人件費も膨らんだ。
一方、今期は値上げと生産効率の改善などが6.6億円の増益につながり、人件費の伸びを吸収する。売上高は前期並みの100億円を計画し、営業利益率は前期の5.4%から10.0%に改善する方向だ。また、配当は前期と同じ年間50円を予想する。前期は業績が下ブレした半面、配当予想は減額しなかった。
受注高は前期が96.5億円(前々期比20%減)に落ち込んだ。内需が伸び悩んだほか、外需も主戦場の中国が経済停滞の影響を受け不調だった。ただ、足元では欧州や米州市場の需要に復調の兆しがみられる。
今期通期の受注高は110億円への拡大を想定する。親会社のDMG森精機(6141)の持つネットワークを活用し、欧州市場を強化する。
前期末の受注残高は72.7億円と前々期末(78.6億円)をやや下回るものの、ほぼすべてに価格改定が反映されているといい、採算性は高まりそうだ。また、今後の受注についても自動化・システム化を積極的に提案し、単価アップを図る構え。
日本工作機械工業会によれば、昨年の日本の工作機械メーカーの受注総額は1兆4865億円(前年比15.5%減)となった。同工業会は今年の見通しを1兆5000億円としている。
(写真:123RF)
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