<一撃!裏銘柄>くぎ需要拡大で商機、需給面も注目――アマテイ

株式

2024/3/28 11:34

 国内くぎ生産量の約40%のシェアを持つアマテイ<5952.T>をマークしたい。

 建設用のくぎ市場が成長している。環境に優しい建物の開発を視野に、世界で木材の使用が増加する中、同社の「木割れ最強釘(くぎ)」は引き合いが強い。同製品は、打ち込む際に発生しやすい木材の「割れ」を防ぐ特殊加工を施したプロ向け製品。国内の人工林の多くを占めるスギの有効活用に貢献する。また、スギをめぐっては、政府が花粉症対策の一環として伐採機械の導入への補助金を打ち出す見通しだ。

 一部調査によると、世界の建設用くぎ市場規模は2030年までに約147億ドルに達し、年平均成長率は4.6%が予想される。また、自動車分野でも、EV(電気自動車)の航続距離を延ばすための軽量化をめぐり、子会社が手掛ける主要部品締結用ねじのニーズが拡大しそうだ。

 全般的に建設資材の価格は高騰しており、くぎについても値上げの浸透が見込まれる連結営業利益は今3月期に1億6500万円(前期比2%増)を計画。来期も着実に収益を上積みするとみられる。

 需給面でも、昨年10月の直近高値(165円)から間もなく信用期日の6カ月が計画する。また、23年7月の176円、同10月の165円、24年1月の153円と13-14週の高値サイクルを踏まえると、1月高値から13週経過した現状は「対等数値」と「期日向かい」が一致する。

提供:ウエルスアドバイザー社

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