<相場の読み筋>4月15日

2024/4/15 7:45

 前週末12日の米国株式は、NYダウが前日比475.84ドル安の3万7983.24ドルと5日続落、ナスダック総合指数が同267.104ポイント安の1万6175.094ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億3479万株、ナスダック市場が42億7470万株だった。4月ミシガン大学消費者信頼感指数が77.9となり、市場予想平均の79.0を下回った。また、1年後の予想インフレ率が3.1%と前月の2.9%から上昇し、インフレへの警戒感が強まった。加えて、イラン(※訂正済み)がイスラエルに対し報復攻撃を行うと報じられ、地政学リスクの高まりも相場の重しとなった。NYダウ採用銘柄では、JPモルガンやインテル、ウォルト・ディズニーなどが値下がり率の上位に入った。

 15日の東京株式は反落後、軟調な展開を強いられそうだ。イランがイスラエルに対して報復攻撃を実施。中東情勢の緊張の高まりで、リスク回避姿勢が強まり、株式のポジションを縮小するための売りが先行するとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=153円トビ台(前週末12日は153円24-25銭)、ユーロ・円が1ユーロ=162円台の後半(同163円73-77銭)と円高に振れている。円高による業績への影響を警戒して、輸出関連銘柄には重しとなりそう。前週末12日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテス<6857.T>、ローム<6963.T>、東エレク<8035.T>などが、同12日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末12日の大阪取引所清算値比685円安の3万8865円だった。

※訂正:記事中のイラクをイランに訂正しました。

(イメージ写真提供:123RF)

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