日経平均は663円程度安、売り一巡後は安値圏でもみ合い=16日前場

 16日午前10時4分すぎの日経平均株価は、前日比663円程度安い3万8569円前後で推移する。きのう15日は、取引終了にかけて下げ渋る動きがみられたものの、現地15日の米国市場で好調な経済指標により金利が上昇、NYダウが6日続落、ナスダック総合指数も続落したことから、売りが先行した。東京外国為替市場で、ドルに対し円安に振れているが株価の反応は限られている。午前9時41分には同709円49銭安の3万8523円31銭を付けた後は、安値圏でのもみ合いとなっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比525円安の3万8705円だった。

 業種別では、33業種のうち32業種が下落、1業種が上昇している。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、ディスコ<6146.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も軟調。ニトリHD<9843.T>、ファストリテ<9983.T>などの小売株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も弱い。一方、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が高い。

 個別では、古野電<6814.T>、FPパートナ<7388.T>、HIOKI<6866.T>、SFOODS<2292.T>、ヒトコムHD<4433.T>などが下落。半面、テラスカイ<3915.T>、ヨシムラFH<2884.T>、東宝<9602.T>、フルマルHD<7128.T>、ダイヤHD<6699.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時4分時点で、1ドル=154円台の前半(15日は153円90-91銭)、1ユーロ=163円台の後半(同164円02-06銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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