香港前場:ハンセン1.6%高で続伸、上海総合は0.4%下落

サーチナ

中国株

2024/4/23 14:01

 23日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比271.02ポイント(1.64%)高の16782.71ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が107.86ポイント(1.85%)高の5939.12ポイントと続伸した。売買代金は629億2640万香港ドルとなっている(22日の前場は595億3910万香港ドル)。

 外部環境の改善が好感される流れ。昨夜の米株市場では、中東情勢の悪化懸念がひとまず後退する中、ナスダック指数が7日ぶりに反発した。また、内部的にも、中国当局の経済対策や市場支援策に対する期待感が続いている。(亜州リサーチ編集部)

 ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が6.3%高、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が6.1%高、豚肉生産で世界トップの万洲国際(288/HK)が5.5%高と上げが目立った。万洲国際については、1~3月期決算の利益が2.4倍に拡大したことも材料視されている。また、京東集団や美団など「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は2.9%高と他の指数をアウトパフォームした。

 医薬セクターも高い。来凱医薬(2105/HK)が7.3%、薬明合聯生物技術(2268/HK)が7.0%、康希諾生物(6185/HK)が3.0%、信達生物製薬(1801/HK)が2.9%高ずつ上昇した。

 レストランチェーンや酒造の飲食関連もしっかり。九毛九国際HD(9922/HK)が3.7%高、海底撈国際HD(6862/HK)が3.0%高、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が1.9%高、華潤ビールHD(291/HK)が3.3%高、百威亜太HD(1876/HK)が2.1%高で引けた。

 半面、産金セクターは安い。中国黄金国際資源(2099/HK)が3.9%、霊宝黄金(3330/HK)が3.0%、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.4%、招金鉱業(1818/HK)が1.8%ずつ下落した。

 非鉄セクターもさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.2%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が1.9%安、江西銅業(358/HK)が1.8%安、中国アルミ(2600/HK)が1.0%安で前場取引を終えた。

 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.41%安の3032.13ポイントで前場の取引を終了した。素材株が安い。エネルギー株、インフラ関連株、空運株、ハイテク株、自動車株、医薬株、公益株なども売られた。半面、金融株は高い。食品・酒造株の一角も買われた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ