<米国株情報>GMは続伸、24年12月期の業績予想を上方修正

株式

2024/4/24 10:17

 自動車大手ゼネラル・モーターズ<GM>は23日、前日比1.89%高の45.10ドルと続伸した。寄り付き前に24年12月期第1四半期(1-3月)の決算を発表し、通期見通しを上方修正した。

 第1四半期の売上高は前年同期比7.6%増の430億1400万ドル、本業のもうけを示すEBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)は調整後で同1.8%増の38億7100万ドル、純利益は同24.4%増の29億8000万ドル、一時的項目を除いた調整後の希薄化後1株当たり利益(EPS)は同18.6%増の2.62ドルとなり、売上高、同EPSともに市場予想を上回った。

 販売台数は前年同期比2.5%減の134万8000台と伸び悩んだが、EV(電気自動車)用バッテリーの製造コストが低下したことやや、韓国LGエネルギーソリューションとの合弁事業であるウルティアム・セルズ工場が増産体制に入ったことが利益率の改善に寄与した。

 世界全体の販売台数は前年同期比2.5%減の134万8000台となった。主力の北米(カナダとメキシコ含む)は同0.3%増の70万9000台と好調を維持したが、米国内の市場シェア(トラックも含む)は15.4%(前年同期は16.4%)に低下。また、中国市場は同4.5%減の44万1000台と急減している。

 また、米国におけるEV販売台数は前年同期比20.5%減の1万6425台と落ち込んだ。電気自動車「シボレー・ボルト」の生産中止が影響した。

 ただ、24年12月期のEVの生産台数は20万-30万台と強気の見通し。メアリー・バーラCEO(最高経営責任者)はバッテリーモジュールの調達向上により、EVの増産が可能になったとし、「米国のEV市場で多くの新規顧客を獲得できると信じている」と述べている。

 24年12月期の業績予想は、調整後EBITを120億-140億ドルから125億-145億ドルに、調整後EPSを8.5-9.5ドルから9-10ドルにそれぞれ上方修正。また、自動車部門の調整後キャッシュフローも従来予想の80億ドルから85億-105億ドルに引き上げた。設備投資額は105億-115億ドルと予想している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ