<一撃!裏銘柄>データセンターの有力低位株、業績・株価はV字回復へ――BBタワー

株式

2024/4/25 11:31

 都市型データセンター(DC)を運用するブロードバンドタワー(BBタワー)<3776.T>をマークしたい。

 一部IT専門調査会社によると、2026年の国内DC市場規模は約3.2兆円になる見通し。新設・増設投資が24~27年に毎年5000億円を超えると予想される。同社は資本パートナーと協力し、設備投資と保有資産を抑える「アセットライト型」のDCビジネスを拡大する方針を掲げ、昨年5月には石狩再エネデータセンター第1号(ISRD)と基本合意している。26年に、ISRDが北海道石狩市に建設する再エネDCの区画を利用し、新たなサービスを開始する予定だ。

 大株主であるLINEヤフー<4689.T>の情報漏えい問題も商機につながる。総務省はLINEヤフに対し、韓国NAVER(ネイバー)とのシステム切り離しや認証基盤の完全分離、経営体制の見直しなど行政指導を行った。LINEヤフとネイバーとの関係見直しが進めば、旧ヤフー向けに売上実績があるBBタワーには注目が集まりそうだ。

 今12月期の連結営業利益は2億6000万円(前期は8400万円の赤字)と、黒字転換を見込む。昨年末で66%超だった新大手町サイトの稼働率のさらなる上昇に加え、クラウドサービスやSaaS(サービスとしてのソフトウエア)型サービスの貢献が見込まれる。メディアソリューション事業では販管費の見直しを行うため、V字回復確度は高い。

 株価はここへきて、約3年にわたり上値抵抗となっていた24カ月移動平均線を明確に抜いた。中・長期トレンドは上げに転じたとみる。

提供:ウエルスアドバイザー社

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