<新興国eye>前週の上海総合指数、不動産セクターの急騰を受け3週続伸=BRICs市況

新興国

2024/5/7 8:56

 前週(4月29-30日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数は週間ベースで3週続伸。30日は3104.82(26日終値比0.52%高)だった。

 週明け29日は指数が上昇。翌30日は5営業日ぶりに続落した。1-2日は「レイバーデイ」の祝日のため、休場。

 週前半は、不動産開発セクターが買われ、上げをけん引した。住宅在庫の処分売りや住宅取得制限の撤廃などの景気刺激策が発表されるとの思惑が背景。ただ、前週発表の1ー3月工業部門企業利益が前年比4.3%増となったが、1-2月の伸びを下回り、景気回復の不透明感が強まったため、上値は重くなった。

 その後は、「労働節」の大型連休やFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策決定会合を控え、様子見ムードが強まる中、売りが優勢となった。4月中国PMI(購買担当者景気指数)が製造業とサービス業のいずれも拡大ペースが鈍化したことも地合いを悪化させた。

 週後半(1-2日)と週末3日はいずれも「労働節」の祝日のため、休場。

 今週(6-10日)の株式市場は中東情勢や台湾情勢、ロシア・ウクライナ戦争(22年2月24日勃発)、西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、ハイテク産業を巡る米中関係、世界経済の動向、海外の金融市場の動向、国内では景気対策、不動産危機、人民元相場、石炭や原油などのコモディティー相場も注目される。主な経済指標の発表予定は6日の4月CAIXIN(財新)中国サービス業PMI(購買担当者景気指数)や9日の4月貿易収支など。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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