中国大引:上海総合0.2%高で続伸、不動産株しっかり
7日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比7.02ポイント(0.22%)高の3147.74ポイントと続伸した。昨年9月6日以来、約8カ月ぶりの高値水準を切り上げている。
中国経済の持ち直し期待が相場を支える流れ。中国商務部によると、今年のメーデー連休(1~5日)期間中、全国重点小売・飲食企業の売上高は前年同期比で6.8%増加した。国内旅行者数は新型コロナウイルス流行前の2019年同期と比較し、28%拡大している。また、5日閉幕した中国最大級の貿易商談会、「第135回中国輸出入商品交易会(2024年春季広州交易会)」の来場者数は過去最大を記録した。利食い売りにおされ安く推移する場面がみられたものの、指数は中盤から買いが改めて優勢となっている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の上げが目立つ。新城控股集団(601155/SH)がストップ(10.0%)高、保利発展控股集団(600048/SH)が5.0%高、新黄浦置業(600638/SH)が4.1%高、信達地産(600657/SH)が1.7%高で引けた。中国では足元で、地方政府による住宅購入規制の緩和や不動産支援策が相次いでいる
軍事関連株も高い。衛星開発・運用の中国衛星(600118/SH)が3.2%、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が2.9%、弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)と衛星・ロケット用システムの航天時代電子(600879/SH)がそろって2.5%、軍用電子機器の中国海防(600764/SH)が2.2%ずつ上昇した。エネルギー株、素材株、医薬株、食品・酒造株、銀行株なども買われている。
半面、発電株はさえない。国投電力(600886/SH)が2.7%、華能国際電力(600011/SH)が2.2%、華電国際電力(600027/SH)が1.6%、国電電力発展(600795/SH)が1.3%ずつ下落した。証券株、自動車株、運輸株なども売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.55ポイント(0.21%)安の255.33ポイント、深センB株指数が9.15ポイント(0.82%)高の1118.70ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)(写真:123RF)
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