<米国株情報>ウーバーは大幅続落、第1四半期は最終赤字拡大、予約ベースの売上高も市場予想に届かず

株式

2024/5/9 10:08

 配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ<UBER>が8日、前日比9%超安の63.84ドルと大幅に続落し、1月24日以来約4カ月半ぶりの安値を付けた。終値は同5.72%安の66.40ドル。寄り付き前に発表し24年12月期第1四半期(1-3月)の決算で、予約ベースの売上高が市場予想を下回ったほか、大幅な最終赤字を計上したことが嫌気された。

 売上高は前年同期比15%増の101億3100万ドル、予約ベースの売上であるグロスブッキング(予約金総額)は同20%増の376億5100万ドルとなり、グロスブッキングは市場予想の380億ドル前後を下回った。また、最終赤字は6億5400万ドル(前年同期は1億5700万ドルの赤字)となり、希薄化後の1株当たり損益(EPS)は0.32ドル(同0.08ドルの赤字)にそれぞれ拡大し、0.2ドル程度の黒字転換を期待していた市場予想を大幅に下回った。

 自動運転車の開発ベンチャーのオーロラ・イノベーションをはじめ、マレーシア配車サービス大手グラブ、インド料理宅配大手ゾマト、中国ライドシェアサービス大手ディディチューシン(滴滴出行)への株式投資で計7億2100万ドルの評価損を計上した。前年同期は3億2000万ドルの評価益を計上していた。

 ただ、営業利益は1億7200万ドルとなり、前年同期の2億6200万ドルの赤字から黒字に転換。調整後EBITDA(利払い・税・償却前利益)も前年同期比82%増の13億8200万ドルと急増し、市場予想をやや上回った。ダラ・コスロシャヒCEO(最高経営責任者)は最終赤字拡大について、本来の事業とは無関係であることを強調し、「今後も続くとは予想していない」と述べている。

 一方、第2四半期(4-6月)については、予約金総額を前年同期比18-23%増の387億5000万-402億5000万ドルと予想し、中央値(395億ドル)は市場予想の400億ドル程度をやや下回った。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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