日経平均は237円高と3日ぶり反発、買い一巡後は上値が重い=10日前場

 10日前場は日経平均株価が、前日比237円65銭高の3万8311円63銭と3日ぶりに反発、TOPIX(東証株価指数)は同18.40ポイント高の2731.86ポイントと続伸した。現地9日の米国株高を受け、朝方から買いが先行。株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに、日経平均は午前9時40分に、同667円90銭高の3万8741円88銭を付けた。しかし、買い一巡後は、戻り待ちの売りに押され、上値の重い展開だった。東証プライム市場の出来高は10億5936万株、売買代金は2兆8721億円とSQ(特別清算指数)値算出日のため活況。騰落銘柄数は値上がりが956銘柄、値下がりは640銘柄、変わらずは52銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち29業種が上昇、4業種が下落した。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株が上昇。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も高い。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、三井物<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株も堅調。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株もしっかり。一方、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株や、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株が下げた。

 個別では、セレス<3696.T>、ツムラ<4540.T>、じげん<3679.T>、芝浦<6590.T>、ワコム<6727.T>などが上昇。半面、西武HD<9024.T>、スクリン<7735.T>、OKI<6703.T>、アカツキ<3932.T>、IMAGIC<6879.T>などが下落した。

提供:ウエルスアドバイザー社

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