日経平均は142円安と反落、米経済指標の悪化に米株安で売り先行、円高も重し=2日前場

 2日前場の日経平均株価は前日比142円54銭安の2万1742円70銭と反落。朝方は、売りが先行した。9月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況感指数の悪化を受けて1日の米国株式が下落し、円高・ドル安も重しとなり、前場早々に2万1725円23銭(前日比160円01銭安)まで下押した。その後下げ渋る場面もあったが、戻りは限定され、引けにかけて上値は重く安値圏で推移した。

 東証1部の出来高は5億6724万株、売買代金は9911億円。騰落銘柄数は値上がり940銘柄、値下がり1119銘柄、変わらず92銘柄。

 市場からは「米製造業指数が予想以上に悪くネガティブ要因になった。ただ、香港ハンセン指数が思ったほど下げず、一段安にはつながっていないが、後場は欧州勢の売りがが警戒される。来週の米中交渉を控え、先は読みづらい」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、コマツ<6301.T>、クボタ<6326.T>などの機械株が下落。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。ファナック<6954.T>、安川電機<6506.T>などの電機株や、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株も売られた。東海カーボン<5301.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株や、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も軟調。

 半面、関西電力<9503.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株が堅調。キッコーマン<2801.T>、サッポロHD<2501.T>などの食料品株や、京王<9008.T>、小田急<9007.T>などの陸運株も買われた。

 個別では、レシップHD<7213.T>、THK<6481.T>、マキタ<6586.T>、ノーリツ鋼<7744.T>、楽天<4755.T>などの下げが目立った。半面、エーアイテイー<9381.T>がストップ高となり、アトラ<6029.T>、オルトプラス<3672.T>、曙ブレーキ<7238.T>、サニーサイド<2180.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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