日経平均は106円安と反落、米経済指標の悪化で売り先行、一巡後の戻り限定=2日後場
2日後場の日経平均株価は前日比106円63銭安の2万1778円61銭と反落。朝方は、売りが先行した。9月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況感指数の悪化を受けて1日の米国株式が下落し、円高・ドル安も重しとなり、前場早々に2万1725円23銭(前日比160円01銭安)まで下押した。その後は上値が重く、前引けにかけて安値圏で推移した。後場は、円伸び悩みや日銀のETF(上場投資信託)買いを支えに下げ渋ったが、戻りは限定された。
東証1部の出来高は11億7164万株、売買代金は2兆872億円。騰落銘柄数は値上がり1057銘柄、値下がり1007銘柄、変わらず87銘柄。
市場からは「日銀のETF買いが入ったとみられるが、朝方に海外材料を織り込んだ後は国内発の材料がなく、方向感が決められない。ただ、7月高値近くの価格帯で下げ止まっており、相場は粘り強いともいえる」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、コマツ<6301.T>、クボタ<6326.T>などの機械株が下落。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も安く、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も軟調。HOYA<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株や、ファナック<6954.T>、安川電機<6506.T>などの電機株も売られた。太平洋セメ<5233.T>、板硝子<5202.T>などのガラス土石株も値を下げた。
半面、関西電力<9503.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株が堅調。京王<9008.T>、京急<9006.T>などの陸運株や、大和ハウス<1925.T>、大東建託<1878.T>などの建設株も買われた。KDDI<9433.T>、NTTデータ<9613.T>などの情報通信株も高い。
個別では、レシップHD<7213.T>、マネックスG<8698.T>、サムティ<3244.T>、日産化学<4021.T>、ノーリツ鋼<7744.T>などの下げが目立った。半面、アトラ<6029.T>がストップ高となり、エーアイテイー<9381.T>も一時ストップ高。イチネンHD<9619.T>、オルトプラス<3672.T>、サニーサイド<2180.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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