日経平均は212円高と大幅反発、円安で買い優勢、値上がり銘柄数1700超=8日後場
8日後場の日経平均株価は前日比212円53銭高の2万1587円78銭と大幅反発。朝方は、買い優勢で始まった。7日の米国株式は反落したものの、円安・ドル高進行を受け、株価指数先物買いを交えて堅調展開となった。伸び悩む場面もあったが、円が弱含むとともに連休明けの中国株高も支えとなり、上げ幅を徐々に拡大し、後場終盤には2万1629円24銭(前日比253円99銭高)まで上昇した。その後は大引けにかけて一服商状となった。
東証1部の出来高は11億1328万株、売買代金は1兆9104億円。騰落銘柄数は値上がり1711銘柄、値下がり372銘柄、変わらず70銘柄。
市場からは「円安を主たる材料に日本株が買われたが、需給面ではショートカバー(買い戻し)が主体だ。長期マネーは個別にパラパラと入っているに過ぎない。米中貿易協議を通過するまでは動きづらい状況だ」(外資系証券)との声が聞かれた。
業種別では、HOYA<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株、SUMCO<3436.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株が上昇。出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株も堅調。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維製品株も高く、王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も買われた。
半面、SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、東北電力<9506.T>、九州電力<9508.T>などの電気ガス株が安い。空運株ではJAL<9201.T>がさえない。
個別では、神東塗<4615.T>、すてきN<8089.T>がストップ高となり、ARM<8769.T>、三桜工<6584.T>、RSTECH<3445.T>などの上げも目立った。半面、IBJ<6071.T>、ハブ<3030.T>、鳥貴族<3193.T>、アレンザHD<3546.T>、曙ブレーキ<7238.T>などの下げが目立ったなお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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