<新興国eye>中国アリババ、ロシア企業との合弁会社の設立手続きが完了

新興国

2019/10/10 11:42

 中国インターネット大手アリババ・グループ、ロシア政府系ファンドRDIF、ロシアの携帯電話大手メガフォン、ロシアのネット大手メールの合弁会社「アリエクスプレス・ロシアJV(AER JV)」の設立手続きが完了した。RDIFが9日に明らかにした。

 新会社はロシア国内の主要な消費者向けイーコマースサイトを一つの大規模サイトに統合するほか、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)などのソーシャルメディアとイーコマース(電子商取引)を組み合わせたソーシャルコマースや、ゲーミングサービスをワンストップで提供する。ロシアとCIS諸国(バルト3国を除く旧ソ連12カ国)を商圏とするが、ロシアのサプライヤーは中国市場にもアクセスが可能になる。

 出資比率はアリババが47.8%と最も多いが、メガフォンが24.3%、メールが15%、RDIFは12.9%となり、ロシア勢が全体の52.2%を占める。

 経営陣には、メールのボリス・ドブロデエフCEO(最高経営責任者)が会長に、アリババ出身のリュー・ウェイ氏とメールのドミトリー・セルゲイエフ筆頭副CEOの2人が共同CEOに、それぞれ就任する。

 アリババは15年5月にロシア法人を設立し、ロシア市場に参入。アリババのロシア版オンライン小売部門である「アリエクスプレス・ロシア」を運用している。今後は、新会社を中心にロシアのインターネット大手メールの1億人のネットユーザーやメッセージング、電子メール、オンラインゲームなどの資産を活用していく。

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提供:モーニングスター社

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