ヒトコムHDの19年8月期経常利益は最高益を更新、実質11.7%増
2019/10/10 15:39
販売、サービス、営業分野の特化型アウトソーシング事業を展開するヒト・コミュニケーションズHD<4433.T>が10日引け後、19年8月期通期決算を発表。連結売上高が638億600万円、経常利益は29億9100万円となり持株会社化前を含め過去最高益を更新した。3月1日に持株会社として設立されたため前期比較は無いが、実質ベースでは売上高が2.4%増、経常利益が11.7%増となった。
リアル(実店舗)向けの営業支援アウトソーシング等を手掛けるヒト・コミュニケーションズが売上高、利益ともに寄与した模様。アパレル・スポーツ分野のEC支援事業を手掛けるビービーエフも天候不順の影響を吸収して売上高、利益ともに底堅く推移した。前期に苦戦した通信分野向けの営業支援が底打ち局面に入ったことで実質増収増益となった。
「前期は主力の通信分野が苦戦したが、今期前半で底打ちしたことが大きいと考えている。加えて従来から強化してきたEC支援、スポーツ運営支援、外国人スタッフ活用キャッシュレス対応支援などの伸展に加え、4月にグループ化したインサイドセールスを手掛けるSALES Roboticsや同じく6月にグループ化したインバウンド向けランドオペレータ事業を手掛けるトライアングルなど新規事業の種まきも並行して行っており、今後も事業領域の拡大を積極的に進めたい」(IR担当)という。
20年8月期の業績予想は、連結売上高が前年同期比12.8%増の720億円、経常利益は同12.6%増の33億7000万円と連続で最高益更新を見込む。同様に配当予想は実質2円増配の20.5円。持株会社体制移行前を含めると9期連続の増配となり株主還元にも積極的に取り組んでいく。
10日の終値は20円安の1781円だった。
提供:モーニングスター社
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