<米国株情報>ボーイング、ミュイレンバーグCEOを会長職から外す

株式

2019/10/15 10:43

 米航空・宇宙大手ボーイング<BA>は、11日の取締役会でデニス・ミュイレンバーグCEO(最高経営責任者)を会長職から外したことを明らかにした。会長の後任は、社外取締役であるデービッド・カルフーン氏。ミュイレンバーグ氏は会長職を離れても、CEO、社長、取締役を続ける。

 会社側は、ミュイレンバーグ氏が会長職から離れるのは、737MAXの安全対策や生産体制の確立にリソースを集中させるなか、会社経営に全力で取り組むことを可能にするためとしている。

 ただ、米経済専門オンラインメディアのCNNマネーは、同氏に対する制裁に近いと報じた。ボーイングが737型機の使用停止期間が長期化し、737MAXを導入した米航空各社も使用停止の期間延長を余儀なくされており、航空各社が被っている経済損失の補填費用として50億ドル(約5421億円)もの引当金を準備するなどミュイレンバーグ氏の危機対応能力が問われているとしている。また、一部のアナリストは、今回の決定について同氏のCEO更迭にはならなかったが、同氏の権威を低下させるには十分とみており、同社は近く大規模な経営改革案を打ち出す可能性があるとした。

 ミュイレンバーグCEOは10月30日、737MAXをめぐる航空機の安全対策などについて、米下院運輸委員会の公聴会で証言する予定だ。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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