日経平均は125円高と反発、米国株高で買い先行、中国経済指標を受け一段高の場面も=18日前場

 18日前場の日経平均株価は前日比125円10銭高の2万2576円96銭と反発。朝方は、17日の米国株高を支えに買いが先行した。その後いったん伸び悩んだが、日本時間午前11時に発表された中国経済指標の結果を受けて一段高となり、一時2万2649円85銭(前日比197円99銭高)まで上昇した。市場では、中国7-9月期GDP(国内総生産)の下ブレで景気対策を期待する見方もあった。ただ、買い一巡後は再び伸び悩み商状となった。

 東証1部の出来高は5億1113万株、売買代金は9135億円。騰落銘柄数は値上がり1300銘柄、値下がり716銘柄、変わらず136銘柄。

 市場からは「中国7-9月期GDPは前年同期比6.0%増と市場予想(6.1%増)を下回ったが、一部で観測された6%割れを回避した。9月工業生産高は前年同月比5.8%増と市場予想(4.9%増)を上回り、全体として悪くない内容だ。ここから上は外国人投資家がどれだけ買うかにかかっている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、AGC<5201.T>、東海カーボン<5301.T>などのガラス土石株や、日本製鉄<5401.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株が堅調。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、王子HD<3861.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株も買われた。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、コマツ<6301.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も高い。

 半面、アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株が軟調。NTT<9432.T>、コロプラ<3668.T>などの情報通信株や、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も安い。

 個別では、キャリアイン<6538.T>、大和冷機<6459.T>、ローツェ<6323.T>、RSTECH<3445.T>、トリケミカル<4369.T>などの上げが目立った。半面、RPAH<6572.T>、アーレスティ<5852.T>、EMシステム<4820.T>、DDHD<3073.T>、東京個別<4745.T>などの下げげが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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