<新興国eye>前週のインド株、企業の好決算期待や英・EU離脱合意で反発=BRICs市況

新興国

2019/10/21 10:26

 前週(14-18日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の18日終値は前日比0.63%高の3万9298.38、週間ベースでも11日終値比3.07%高となり、反発した。

 週明け14日の指数は買い優勢で始まり、週末18日まで6連騰した。

 週前半は、前の週末に米中通商協議が部分合意し、米国による10月15日からの2500億ドル相当の中国輸入品への追加関税率引き上げが延期されたことを受け、アジア市場が堅調となり、インド株も買われる展開となった。その後は9月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回ったものの、市場には景気減速感が根強く、インド準備銀行(RBI)が次回12月会合で利下げするとの観測が強まり、買い優勢が続いた。

 週後半は、外国人投資家の買い越しが続いたことや、9月に実施された法人税減税を受け、企業の7-9月期決算が好調となるとの観測が支援材料となった。

 週末は英政権とEU(欧州連合)が新離脱協定で合意したことが好感された

 今週(22-25日)のインド市場は、米中通商協議の第2段階協議や世界景気減速、中東情勢などの地政学リスク、追加景気刺激策、原油価格の動向、英・EU離脱日の延期問題、主要企業の決算関連ニュースが注目される。21日はマハーラーシュトラ州議会選挙のため、休場となる。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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