日経平均は56円高と続伸、連日の年初来高値更新で2万2500円台を回復=21日後場

 21日後場の日経平均株価は前週末比56円22銭高の2万2548円90銭と続伸。連日で年初来高値を更新し、2万2500円台回復は18年12月3日(終値2万2574円76銭)以来となる。朝方は、前週末のシカゴ日経平均先物が強含んだ流れを引き継ぎ、買いが先行した。前場は、2万2500円台前半でもみ合う場面が目立ったが、次第に強含み、後場前半には一時2万2581円28銭(前週末比88円60銭高)を付けた。時間外取引で米株価指数先物が高く、下支え要因として意識された。その後は、大引けにかけてやや上値の重い動きとなった。新規の手掛かり材料に乏しく、あす(即位礼正殿の儀で祝日)の休場を控え、様子見気分となった。

 東証1部の出来高は8億9168万株、売買代金は1兆5304億円。騰落銘柄数は値上がり1432銘柄、値下がり616銘柄、変わらず107銘柄。

 市場からは「あすは休場で、休み明けからスタートする4-9月期決算を前に出来高はかなり少ないが、指数自体はしっかりだ。過熱感は出ているが、200日移動平均線も上向き、日柄調整で乗り切る可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が上昇。JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、大和ハウス<1925.T>、積水ハウス<1928.T>などの建設株も買われた。リクルートH<6098.T>、OLC<4661.T>などのサービス株や、オリックス<8591.T>、ジャックス<8584.T>などのその他金融株も高い。

 半面、商船三井<9104.T>などの海運株が軟調。第一三共<4568.T>、大日住薬<4506.T>などの医薬品株も売られ、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もさえない。

 個別では、ジューテック<3157.T>、UMCエレ<6615.T>、キャリアイン<6538.T>、カワタ<6292.T>がストップ高となり、鋳鉄管<5612.T>、東京産<8070.T>などの上げも目立った。半面、スノーピーク<7816.T>、オーイズミ<6428.T>、ブレインP<3655.T>、ゴルドウイン<8111.T>、アプラスF<8589.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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