(再送)日経平均は43円高と反発、2万3000円に再接近した後は上げ幅縮小=31日前場

 31日の日経平均株価は、前日比43円94銭高の2万2887円06銭と反発して前場の取引を終了。米国株高や、きのう30日に8日ぶりに調整した反動などで、朝方から買いが先行した。午前9時41分に、同145円68銭高の2万2988円80銭を付けたが、心理的なフシ目の2万3000円に再度接近したことで、戻り待ちの売りがやや優勢となったもようで、上げ幅を縮小した。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=108円60銭台(30日終値は108円85-86銭)と、朝方から円高方向で推移していることも意識されているようだ。東証1部の出来高は6億5377万株、売買代金は1兆1936億円。騰落銘柄数は値上がり624銘柄、値下がり1448銘柄、変わらず83銘柄だった。

 市場では「朝方が米国株高やきのうの反動で買いが先行したが、金融政策決定会合での内容発表を控え、ポジションを軽くする動きが出たようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、NTTドコモ<9437.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株が上昇。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も高い。テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>などの精密機器株や、花王<4452.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株も堅調。ニトリHD<9843.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株や、武田薬<4502.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株も上げた。東証業種別指数は、10業種が上昇、23業種が下落している。

 個別では、Minori<3822.T>(監理)、ティーガイア<3738.T>、ぐるなび<2440.T>、いであ<9768.T>、長大<9624.T>などが上昇。半面、三桜工<6584.T>、タダノ<6395.T>、太平洋工<7250.T>、日新電機<6641.T>、TOWA<6315.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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