<米国株情報>ウォルグリーン、非公開化を計画と報道―株価は往って来い

株式

2019/11/7 10:15

 ドラッグストアチェーン大手ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>が株式非公開化(上場廃止)を計画していると、複数のメディア5日、関係者の話として伝えた。

 ウォルグリーンは非公開化にあたって、投資銀行大手エバーコア・パートナーズや資産運用大手コールバーグ・クラビス・ロバーツと協議しているようだ。時価総額は550億ドルを超えるとみられ、買収手法はウォルグリーンの資産やキャッシュフローを担保に買収資金を調達して行うレバレッジド・バイアウト(LBO)となる見通し。

 ウォルグリーンは販売単価が低いジェネリック(後発医薬品)の普及や州政府や連邦政府の医療保険制度による医薬品保険償還率の低下などで利益が圧迫されているうえ、小売最大手ウォルマート<WMT>やオンライン小売大手アマゾン・ドットコム<AMZN>などとの競争激化にさらされている。非公開化すれば、四半期ごとの決算や日々変動する株価に左右されず、意思決定を迅速化させ、長期の経営改革に取り組みやすくなる。

 ウォルグリーンの株価は5日に2.62%高の61.21ドルと上昇して引けたが、翌6日は2.81%安の59.49ドルと反落した。なお、過去12カ月間で22%下落しており、ダウ工業株30種平均の構成銘柄の中では、医薬品大手ファイザー<PFE>に次いで2番目に投資リターンの低い銘柄となっている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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