日経平均は8円安と3日ぶり小反落、一時プラスに転じるなど方向感に乏しい展開=7日前場

 7日の日経平均株価は、前日比8円86銭安の2万3294円96銭と3日ぶりに小反落して前場の取引を終了した。きのう6日は、続伸したものの戻り待ちの売りに上値が重い格好となっていたことや、現地6日の米国株式市場が反落したことから、午前9時3分には、同36円79銭安の2万3267円03銭を付けた。その後、押し目を拾う動きが優勢となりプラスに転じる場面みられたものの、午前10時45分すぎ、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに、再び下げに転じるなど、方向感に乏しい展開だった。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=108円70銭台(6日終値は108円97-98銭)と、朝方から円高方向で推移していることも意識されたもよう。東証1部の出来高は6億1702万株、売買代金は1兆1226億円。騰落銘柄数は値上がり807銘柄、値下がり1244銘柄、変わらず101銘柄だった。

 市場では「日経平均株価は、大きな押し目を作らずに上昇してきただけに、利益確定売りに上値が重いようだ。ただ、投資家心理は良好なことから、当面は個別株物色が中心になりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が下落。出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も安い。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も軟調。住友大阪<5232.T>、ノリタケ<5331.T>などのガラス土石株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も下げた。東証業種別指数は、23業種が下落、10業種が上昇している。

 個別では、日総工産<6569.T>、ミツバ<7280.T>、三菱自<7211.T>、静岡ガス<9543.T>、クニミネ<5388.T>などが下落。半面、オリンパス<7733.T>、UMCエレ<6615.T>、サンケン<6707.T>、デファクト<3545.T>、三桜工<6584.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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