<米国株情報>ギャップは急落、CEO交代でオールド・ネイビー分社化計画に暗雲

株式

2019/11/11 10:35

 衣料品小売チェーン大手ギャップ<GPS>の株価が8日、7.64%安の16.68ドルと急落した。7日、アート・ペックCEO(最高経営責任者)が同日付で辞任し、暫定CEOにロバート・フィッシャー会長が就任したことを明らかにした。

 ペック氏は20年をメドにオールド・ネイビー事業部門を分社化する計画を発表していたが、分社化の主導的立場にあった同氏の辞任により、市場はオールド・ネイビーの分社化の時期や分社化自体の先行きが不透明になったとみている。

 現時点でギャップはペックCEOの辞任にもかかわらず、分社化は計画通り進める構えを崩していないが、取締役会を開き、オールド・ネイビーの分社化の時期について協議する予定。変更があれば21日の20年1月期第3四半期(19年8-10月)の決算発表で明らかにすると見られている。

 同日開示の20年1月期第3四半期(19年8-10月)の業績予想は、調整後1株当たり利益(EPS)を0.50-0.52ドルとし、市場予想と一致したが、20年1月期の調整後EPS予想を2.05-2.15ドルから1.70-1.75ドルに下方修正し、市場予想の1.86ドルを下回った。客足が一段と鈍化しているという。

 なお、金融大手ジェイピー・モルガン・チェース<JPM>はギャップの投資判断「アンダーウエート(弱気)」を維持したうえで、目標株価を15ドルから14ドルに引き下げた。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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