日経平均は55円安と続落、一時プラス転換も方向感に欠ける展開=14日前場
14日の日経平均株価は、前日比55円91銭安の2万3263円96銭と続落して前場の取引を終了した。朝方はやや買いが優勢でスタートしたものの、手掛かり材料難のなか、前日終値を挟んだ動きが続いた。日本時間の午前11時に、中国で10月鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資が発表され、鉱工業生産は前年同月比4.7%増で、市場予想平均の同5.4%増を下回った。中国景気の先行き警戒感が浮上し、上海総合指数が下げに転じたことなどから、売りの勢いが強まる格好となり、午前11時4分には、同64円42銭安の2万3255円45銭と安値を付ける場面もみられた。株価指数は弱含んだものの、経営統合が報じられたZHD<4689.T>とLINE<3938.T>に物色の矛先が向った。東証1部の出来高は6億9646万株、売買代金は1兆303億円。騰落銘柄数は値上がり628銘柄、値下がり1418銘柄、変わらず104銘柄だった。
業種別では、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株が下落。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も軟調。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も下げた。東証業種別指数は、29業種が下落、4業種が上昇している。
個別では、プロトコーポ<4298.T>、LIFULL<2120.T>、ベネフィット<3934.T>、ラクスル<4384.T>、グローバルK<6189.T>などが下落。半面、CARTAH<3688.T>、トリドールH<3397.T>、マツオカ<3611.T>、住友精化<4008.T>、セグエ<3968.T>などが上昇している。
提供:モーニングスター社
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