日経平均は178円安と続落、値下がり銘柄数は1700超に=14日後場

 14日の日経平均株価は、前日比178円32銭安の2万3141円55銭と続落して取引を終了した。朝方はやや買いが優勢でスタートしたものの、前日終値を挟んだ動きが続いた。日本時間の午前11時に、中国で10月鉱工業生産などの指標が発表され、鉱工業生産は前年同月比4.7%増と、市場予想平均の同5.4%増を下回った。中国景気に対する先行き警戒感から下げ幅を広げた。後場に入り「株価指数先物売り・債券先物買いの裁定取引が入った」(中堅証券)ことから、午後1時6分には、同257円71銭安の2万3062円16銭と、きょうの安値を付ける場面もみられた。その後は、押し目を拾う動きも出たもようで、下げ渋る格好となった。東証1部の出来高は14億40万株、売買代金は2兆2436億円。騰落銘柄数は値上がり371銘柄、値下がり1726銘柄、変わらず57銘柄だった。

 市場では「米中貿易交渉で進展がみられないなか、上値の重さもあり売りが優勢となったようだ。日経平均株価は、今月1日の高値(2万2852円)と5日の安値(2万3090円)の間に空けたマドが、下値として意識されそう」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株が下落。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も安い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株も軟調。AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も軟調。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株も下げた。東証業種別指数は、31業種が下落し、情報通信と水産農林の2業種が上昇した。

 個別では、プロトコーポ<4298.T>、日コンクリ<5269.T>、ベネフィット<3934.T>、LIFULL<2120.T>、テモナ<3985.T>などが下落。半面、トリドールH<3397.T>、CARTAH<3688.T>、ZHD<4689.T>、LINE<3938.T>、マツオカ<3611.T>などが上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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