日経平均は141円高と4日ぶり反発、安寄り後に切り返す、過熱感後退に円弱含みで買い優勢=22日前場

 22日前場の日経平均株価は前日比141円60銭高の2万3180円18銭と4日ぶりに反発。朝方は、米中貿易協議の先行き不透明感を背景にした21日の米国株安を受け、2万3030円33銭(前日比8円25銭安)と小安く始まったが、すかさず切り返した。きのうの3日続落で短期的な過熱感が後退するとともに円弱含みもあって買い優勢に転じ、上げ幅を拡大して一時2万3219円51銭(同180円93銭高)まで上昇した。その後は一服商状ながら、前引けにかけて高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は5億6165万株、売買代金は9115億円。騰落銘柄数は値上がり1464銘柄、値下がり567銘柄、変わらず120銘柄。

 市場からは「きのうの下げで目先調整一巡感が出てきた。ただ、きょうのところは、新たな手掛かり材料がなく、週末事情もあり、この辺で落ち着くのではないか。来週も米中の話で揺れる可能性はあるが、下への耐性ができたようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株が堅調。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も高い。太平洋セメ<5233.T>、板硝子<5202.T>などのガラス土石株や、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も買われた。オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も値を上げた。

 半面、任天堂<7974.T>などのその他製品株が軟調。東電力HD<9501.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。

 個別では、デファクト<3545.T>がストップ高カイ気配となり、チェンジ<3962.T>、木村化工機<6378.T>、Wスコープ<6619.T>、UNEXTH<9418.T>などの上げが目立った。半面、第一精工<6640.T>、コロプラ<3668.T>、オーケストラ<6533.T>、チタン工業<4098.T>、WDB<2475.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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