日経平均は74円高と4日ぶり反発、買い一巡後は伸び悩む、上海株安など重し=22日後場
22日後場の日経平均株価は前日比74円30銭高の2万3112円88銭と4日ぶりに反発。朝方は、米中貿易協議の先行き不透明感を背景にした21日の米国株安を受け、2万3030円33銭(前日比8円25銭安)と小安く始まったが、すかさず切り返した。きのうの3日続落で短期的な過熱感が後退するとともに円弱含みもあって買い優勢に転じ、一時2万3219円51銭(同180円93銭高)まで上昇した。一巡後は、昼休みの時間帯に中国・上海総合指数が下げに転じ、香港ハンセン指数が上げ幅を縮めたこともあり、後場中盤に向けて伸び悩んだ。その後は、動意に乏しく大引けにかけて2万3100円台前半でもみ合いとなった。
東証1部の出来高は11億1711万株、売買代金は1兆9031億円。騰落銘柄数は値上がり1079銘柄、値下がり952銘柄、変わらず123銘柄。
市場からは「日経平均はきのう下ヒゲの長い日足で25日線を維持し、下ブレを回避したが、まずは下向きの5日線を早期に回復できるかが注目される。ただ、米中貿易協議に関するニュースフローによって振らされやすい状況に変わりはない」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株が堅調。王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株や、太平洋セメ<5233.T>、板硝子<5202.T>などのガラス土石株も高い。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も値を上げた。オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株や、7&iHD<3382.T>、良品計画<7453.T>などの小売株も買われた。
半面、任天堂<7974.T>などのその他製品株が軟調。東電力HD<9501.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。
個別では、デファクト<3545.T>、Wスコープ<6619.T>がストップ高となり、チェンジ<3962.T>、木村火工機<6378.T>、RPAH<6572.T>などの上げも目立った。半面、第一精工<6640.T>、コロプラ<3668.T>、曙ブレーキ<7238.T>、オーケストラ<6533.T>、ヤマザワ<9993.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が上昇した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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