日経平均は16円高と5日続伸、下げ場面も押し目買いなどで下げ渋り=28日前場

 28日の日経平均株価は、前日比16円19銭高の2万3453円96銭と5日続伸して前場の取引を終了した。朝方は、現地27日の米国株式市場で、NYダウとナスダック総合指数が3日連続で史上最高値を更新した動きなどから、買い先行。午前9時22分には、同44円55銭高の2万3482円32銭を付けた。ただ、米国で「香港人権・民主主義法案」が成立したことで、中国の反発と米中貿易協議への影響が意識され、同33分には同70円44銭安の2万3367円33銭の安値を付ける場面もあった。その後は押し目買いなどから下げ渋り、上海総合指数は落ち着いた動きを示していることなどもあり、小幅ながらプラス圏で推移した。東証1部の出来高は4億7502万株、売買代金は7823億円。騰落銘柄数は値上がり691銘柄、値下がり1345銘柄、変わらず114銘柄だった。

 市場では、「『香港人権・民主主義法案』の成立を受けた後の欧州市場の反応や、感謝祭明けの米国市場の動きをみたいとして、模様眺めムードが強いようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株が上昇。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も高い。武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株や、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も堅調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も上げた。東証業種別指数は、17業種が下落、16業種が上昇している。

 個別では、ファルテック<7215.T>、大真空<6962.T>、サイバーL<3683.T>、ヘリオスH<6927.T>、CYBOZU<4776.T>などが上昇。半面、ネットマーケ<6175.T>、FPG<7148.T>、ジャステック<9717.T>、パンチ<6165.T>、ワイヤレスG<9419.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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