日経平均は28円安と5日ぶり反落、値下がり銘柄数は1400超に=28日後場

 28日の日経平均株価は、前日比28円63銭安の2万3409円14銭と5日ぶりに反落して取引を終了した。朝方は、現地27日の米国株式市場で、NYダウとナスダック総合指数が3日連続で史上最高値を更新した動きなどから、買いが先行した。ただ、米国で「香港人権・民主主義法案」が成立したことで、中国の反発と米中貿易協議への影響が意識され、午前9時33分には同70円44銭安の2万3367円33銭の安値を付ける場面もあった。一時プラスに転じる場面もみられたが、後場に入り動意薄の状況が続く中、現地28日の米国株式市場は感謝祭の祝日で休場となることもあり、模様眺めムードが強まった。東証1部の出来高は9億2501万株、売買代金は1兆5982億円。騰落銘柄数は値上がり628銘柄、値下がり1416銘柄、変わらず108銘柄だった。

 市場では、「米国市場は28日が感謝祭の祝日で休場、翌29日が短縮取引となることから、積極的にポジションを取る動きがみられなかった」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株が下落。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も安い。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も軟調。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も下げた。東証業種別指数は、22業種が下落、11業種が上昇している。

 個別では、パンチ<6165.T>、Eガディアン<6050.T>、ネットマーケ<6175.T>、ワイヤレスG<9419.T>、アイドマMC<9466.T>などが下落。半面、ファルテック<7215.T>、大真空<6962.T>、サイバーL<3683.T>、共栄タンカー<9130.T>、オリバー<7959.T>などが上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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