日経平均は201円安と大幅反落、欧米株安など受け売り先行、一巡後は下げ渋る=3日前場

 3日前場の日経平均株価は前日比201円23銭安の2万3328円27銭と大幅反落。朝方は、2日の欧米株安を受け、売り優勢で始まった。米経済指標が低調だったほか、トランプ米大統領がブラジルとアルゼンチンから輸入する鉄鋼とアルミニウムに対して直ちに関税を課すとツイートし、投資家心理が後退した。円高・ドル安も重しとなり、前場早々に2万3186円84銭(前日比342円66銭安)まで下押した。一巡後はいったん下げ幅を縮小し、2万3362円91銭(同166円59銭安)まで値を戻した。その後上値が重くなる場面もあったが、前引けにかけては再び下げ渋りの動きとなった。

 東証1部の出来高は5億3188万株、売買代金は9390億円。騰落銘柄数は値上がり332銘柄、値下がり1742銘柄、変わらず81銘柄。

 市場からは「悪い材料が重なった割には、そんなに下げていない印象だ。11月21日のように25日移動平均線を割り込んでくると買いが入ってくる。ただ、米中交渉に関しては過度な楽観も悲観もできず、結果待ちで、結局は様子見姿勢だ」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株が軟調。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株も売られた。近鉄エクス<9375.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株や、ヤマトHD<9064.T>、日通<9062.T>などの陸運株も値を下げた。

 半面、鉱業株では、国際帝石<1605.T>がしっかり。

 個別では、ピジョン<7956.T>、オリバー<7959.T>、ザッパラス<3770.T>、三谷セキ<5273.T>、メディシス<4350.T>などの下げが目立った。半面、内田洋行<8057.T>がストップ高カイ気配となり、阿波製紙<3896.T>が3日連続のストップ高。本多通信<6826.T>、日神不動産<8881.T>、木村化工機<6378.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ