日経平均は149円安と反落、下げ幅縮縮小も戻り限定、値下がり銘柄数1500超=3日後場
3日後場の日経平均株価は前日比149円69銭安の2万3379円81銭と反落。朝方は、2日の欧米株安を受け、売り優勢で始まった。米経済指標が低調だったほか、トランプ米大統領がブラジルとアルゼンチンから輸入する鉄鋼とアルミニウムに対して直ちに関税を課すとツイートし、投資家心理が後退した。円高・ドル安も重しとなり、前場早々に2万3186円84銭(前日比342円66銭安)まで下押す場面があった。一巡後は下げ幅を縮小した。後場に入り、日銀のETF(上場投資信託)買い観測が支えとなり、一時2万3388円18銭(同141円32銭安)まで持ち直した。昼休みの時間帯に香港ハンセン指数や中国・上海総合指数が下げ渋ったことも意識された。ただ、戻りは限定され、大引けにかけては2万3300円台後半でこう着した。
東証1部の出来高は10億7475万株、売買代金は1兆9566億円。騰落銘柄数は値上がり551銘柄、値下がり1540銘柄、変わらず66銘柄。
業種別では、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株が軟調。王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株や、東電力HD<9501.T>、東北電力<9506.T>などの電気ガス株も安い。近鉄エクス<9375.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株や、ヤマトHD<9064.T>、京王<9008.T>などの陸運株も売られた。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も値を下げた。
半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が引き締まった。任天堂<7974.T>などのその他製品株や、ソニー<6758.T>、TDK<6762.T>などの電機株も買われた。
個別では、ピジョン<7956.T>、オリバー<7959.T>、メディシス<4350.T>、ザッパラス<3770.T>、幸楽苑HD<7554.T>、LINK&M<2170.T>などの下げが目立った。半面、阿波製紙<3896.T>が3日連続のストップ高となり、内田洋行<8057.T>は2日連続のストップ高。本多通信<6826.T>、木村化工機<6378.T>もストップ高となり、日神不動産<8881.T>、ブラス<2424.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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