日経平均は87円安と反落し安値引け、先物売り交え終盤に向け軟化=27日後場
27日後場の日経平均株価は前日比87円20銭安の2万3837円72銭と反落し、安値引け。朝方は、26日の米主要3株価指数の最高値更新を受け、前場早々に2万3967円18銭(前日比42円26銭高)まで上昇した。利益確定売りにいったん下げに転じた後、再びプラス圏入りする場面もあったが、買いは続かなかった。後場終盤に向けては、株価指数先物売りを交えて再び軟化した。全般は手控え気分が強まり、精彩を欠いた。
東証1部の出来高は8億2578万株、売買代金は1兆4332億円。騰落銘柄数は値上がり1479銘柄、値下がり601銘柄、変わらず72銘柄。
市場からは「利益確定売りに抑えられた。日経平均2万4000円を前に足踏みし、この水準を回復するだけの材料がない。大納会は、ポジション調整やリバランスを中心に売り買いがきっ抗し、指数自体はあまり動かないのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株が軟調。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JT<2914.T>、第一パン<2215.T>などの食料品株も安い。東海カーボン<5301.T>、日電硝子<5214.T>などのガラス土石株も売られた。第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株も値を下げた。
半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が堅調。三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も高い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、JPX<8697.T>、アコム<8572.T>などのその他金融株も買われた。
個別では、ナガイレーベン<7447.T>、日本エスコン<8892.T>、タキヒヨー<9982.T>、JACR<2124.T>、千代田インテ<6915.T>などの下げが目立った。半面、パルコ<8251.T>がストップ高配分となり、帝繊維<3302.T>、サムコ<6387.T>、電子材料<6855.T>、神東塗<4615.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が上昇した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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