日経平均は176円高と3日続伸、米株高に円安で買い先行、2万4000円回復=14日前場

 14日前場の日経平均株価は前週末比176円24銭高の2万4026円81銭と3営業日続伸。取引時間中での2万4000円台回復は19年12月18日以来約1カ月ぶり。朝方は、米中関係の改善期待を背景に13日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、一時2万4059円86銭(前週末比209円29銭高)まで値を上げた。その後は高値圏でもみ合い商状となった。

 東証1部の出来高は6億2751万株、売買代金は1兆1589億円。騰落銘柄数は値上がり840銘柄、値下がり1231銘柄、変わらず87銘柄。

 市場からは「米中対立の緩和など外部環境が落ち着いている。目先は日経平均2万4000円台で値固めを進めつつ、決算をみて徐々に上値を指向するのではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が上昇。ソニー<6758.T>、東エレク<8035.T>、安川電機<6506.T>などの電機株も堅調。商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も高い。信越化<4063.T>、日産化学<4021.T>などの化学株や、三菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>などの不動産株も買われた。

 半面、JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、国際帝石<1605.T>などの鉱業株が軟調。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株や、王子HD<3861.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株も安い。

 個別では、UNEXTH<9418.T>がストップ高カイ気配となり、BBT<2464.T>、トランザク<7818.T>がストップ高。ベクトル<6058.T>も一時ストップ高となり、竹内製作<6432.T>、enish<3667.T>などの上げも目立った。半面、良品計画<7453.T>が一時ストップ安後に同値ウリ気配となり、RPAH<6572.T>、イオンファン<4343.T>、吉野家HD<9861.T>、アークス<9948.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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