アステラス薬、Adaptimmune社と他家T細胞医療製品の共同開発・商業化に関する契約

株式

2020/1/16 7:30

 アステラス製薬<4503.T>は14日、子会社のUniversal Cellsを通じて、がん領域の細胞医療製品の開発に特化したAdaptimmune Therapeutics(Adaptimmune社)と、がん患者を対象とした新たな多能性幹細胞由来の他家T細胞医療製品の共同開発・商業化に関する契約を締結したと発表した。

 今回の契約で、同社とAdaptimmune社は、最大3つの標的分子に対して、特異的に作用する新しいT細胞医療製品候補を共同開発する。共同開発では、Adaptimmune社が確立したあるいは開発中の、特定のがん抗原とヒト白血球型抗原(HLA)の複合体を認識する親和性向上T細胞受容体、がん細胞のHLA型にかかわらず特定のがん抗原を認識するHLA非依存TCR、および特定のがん抗原を認識するキメラ抗原受容体を同定・検証する能力のほか、フィーダー細胞を使用せずに多能性幹細胞からT細胞を分化誘導する技術を活用するという。同社では、これらとUniversal Cellsが保有するユニバーサルドナー細胞と遺伝子編集技術を組み合わせることで、免疫拒絶を抑えた革新的な他家T細胞製品の創製、開発ができるとみている。

 15日の終値は、前日比1.5円高の1897円。

提供:モーニングスター社

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