日経平均は108円高と続伸、3日ぶり2万4000円回復、買い一巡後は上値重い=17日後場

 17日後場の日経平均株価は前日比108円13銭高の2万4041円26銭と続伸。終値で3日ぶりに2万4000円台を回復した。朝方は、良好な米経済指標や企業決算を背景に16日の米主要3株価指数が最高値を更新した流れを受け、買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、寄り付き直後に2万4115円95銭(前日比182円82銭高)まで上昇した。一巡後は、利益確定売りに2万4013円75銭(同80円62銭高)まで伸び悩んだ。その後持ち直す場面もあったが、戻りは限定され、大引けにかけて上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は10億7935万株、売買代金は2兆13億円。騰落銘柄数は値上がり1194銘柄、値下がり837銘柄、変わらず129銘柄。

 市場からは「朝方に米国株高を織り込んだ後は、あまり動きはない。ロングポジション(買い持ち高)が積み上がっているというより、ショート(カラ売り)がたまって踏んでいるとみられる。基本的に米株次第だが、新たな材料が欲しい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が堅調。LIXILG<5938.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株や、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も買われた。AGC<5201.T>、板硝子<5202.T>などのガラス土石株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も高い。

 半面、関西電力<9503.T>、四国電力<9507.T>などの電気ガス株が軟調。マルハニチロ<1333.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株や、イオン<8267.T>、丸井G<8252.T>などの小売株も安い。

 個別では、三洋貿易<3176.T>、テモナ<3985.T>、ヤマト<1967.T>、サムコ<6387.T>、SI<3826.T>などの上げが目立った。半面、エムアップ<3661.T>、タカショー<7590.T>、IDOM<7599.T>、インソース<6200.T>、Wスコープ<6619.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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