日経平均は153円安と反落、売り一巡後は停滞も引けにかけて下げ幅を縮小=23日前場

 23日の日経平均株価は、前日比153円46銭安の2万3877円89銭と反落して前場の取引を終了。きのう22日は反発したものの、中国で新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されるなか、株価指数先物に断続的な売りが出たことから、午前9時29分には、同252円12銭安の2万3779円23銭を付ける場面がみられた。売り一巡後は、停滞する場面もみられたが、引けにかけて下げ幅を縮小した。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=109円60銭台(22日終値は110円00-01銭)と円高方向にあることも重しのようだ。東証1部の出来高は5億1663万株、売買代金は9117億円。騰落銘柄数は値上がり713銘柄、値下がり1307銘柄、変わらず139銘柄だった。

 市場では「3月期決算企業の第3四半期(19年10-12月)決算発表の本格化を控え、手控えムードが強く、株価指数先物に振られる格好となった」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も安い。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も軟調。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も下げた。東証業種別指数は、30業種が下落、3業種が上昇している。

 個別では、IDOM<7599.T>、アイスタイル<3660.T>、シキボウ<3109.T>、ネオジャパン<3921.T>、楽天<4755.T>などが下落。半面、ファルコHD<4671.T>、阿波製紙<3896.T>、eBASE<3835.T>、システムサポ<4396.T>、わかもと<4512.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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