日経平均は420円程度安、売り先行後は落ち着きどころを探る動き=27日寄り付き

 27日午前9時22分すぎの日経平均株価は、前週末比420円程度安い2万3405円前後で推移する。午前9時3分には、同509円86銭安の2万3317円32銭を付けている。時事通信は27日、中国・湖北省が新型コロナウイルスによる肺炎の死者が76人に達したことを明らかにしたと報道。中国全土での死者が80名となり、流行拡大による世界経済への影響が警戒され、大幅安につながった。売り先行後は、落ち着きどころを探る動きとなっているもよう。現地24日の米国株式市場では、同ウイルスによる肺炎の流行が懸念され、NYダウが4日続落し、ナスダックは3日ぶりに反落。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末24日の大阪取引所終値比165円安の2万3635円だった。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も安い。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も軟調。AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も下げている。

 個別では、エンプラス<6961.T>、オープンドア<3926.T>、エアトリ<6191.T>、大平金<5541.T>、共立メンテ<9616.T>などが下落。半面、ニイタカ<4465.T>、K&Oエナジ<1663.T>、ホギメディ<3593.T>、シキボウ<3109.T>、イワキ<8095.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前9時22分時点で、1ドル=108円台の後半(前週末24日終値は1ドル=109円54-55銭)、1ユーロ=120円台の前半(同121円04-08銭)で取引されている。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ