テンポイノベ、ESGへの取り組みを強化、「お店のこども食堂」を積極推進
2020/2/4 15:42
テンポイノベーション<3484.T>は2019年6月より、飲食店を活用したこども食堂「お店のこども食堂」を推進している。参加店舗数は19年9月末に4店舗、同年12月末に9店舗、20年1月末に15店舗と急拡大しており、開催数は100回以上となっている。
こども食堂は、子供の貧困や孤食といった社会問題に対し、自治体や地域住民が主体となり、無料もしくは格安な対価で食事を提供する活動。近年、さまざまな地域で取り組みが進む一方で、開催場所や衛生的な環境の確保、準備の手間や活動資金の捻出といったハードルがあるという。
同社は主要事業の「店舗転貸借事業」を通じて、東京を中心に1600件以上の物件を飲食店に貸しているが、そこには常に、快適に食事ができる環境とプロの料理人がいることに着目した。もともと同事業では居抜き物件を活用することで、飲食店出店時の初期投資を抑制する起業支援機能や、造作物の早期廃棄物化を抑制するエコロジー機能があり、ESG(環境・社会・ガバナンス)の要素が事業に内包されている。
それに加えて、同社ならではという特徴のあるESGへの積極的な取り組みとして「お店のこども食堂」を企画し、同社物件を借りている飲食店に声をかけた。実際にこども食堂を開催するのはあくまで飲食店自身であるが、取り組みに賛同し、「お店のこども食堂」を開催する飲食店に対しては、同社が運営費用の支援をしている。
今後、同社では「飲食店の個性あふれる地域貢献への思いを結実させ、子供たちがお店にいけばいつでもおなかと心を満たせる社会」に少しでも貢献できるよう、「お店のこども食堂」専任担当者を設け、取り組みをさらに本格化する予定という。
提供:モーニングスター社
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