日経平均は265円高と大幅続伸、米株高・円安で買い先行、中国株高も支え=5日前場

 5日前場の日経平均株価は前日比265円41銭高の2万3350円00銭と大幅続伸。朝方は、新型肺炎をめぐる中国政府による経済対策期待など背景に4日の米国株式が大幅続伸した流れを受け、買い優勢で始まった。円安・ドル高も支えとなり、前場の早い段階で2万3406円26銭(前日比321円67銭高)まで上昇した。一巡後は戻り売りに2万3241円64銭(同157円05銭高)まで伸び悩んだが、その後は中国株高もあって前引けにかけて持ち直しの動きとなった。

 東証1部の出来高は6億4233万株、売買代金は1兆1584億円。騰落銘柄数は値上がり1701銘柄、値下がり377銘柄、変わらず78銘柄。

 市場からは「新型肺炎の患者数は増加中だが、その影響は第1四半期(1-3月)にとどまるだろう。日経平均は2万3000円割れ後にすぐに戻しており、織り込みは進んだとみられる」(国内証券)との声が聞かれた。

 業種別では、帝人<3401.T>、シキボウ<3109.T>などの繊維製品株や、住友鉱<5713.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株が上昇。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も堅調。コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>などの機械株や、ファナック<6954.T>、東エレク<8035.T>などの電機株も買われた。NTTドコモ<9437.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株も高い。

 半面、オリックス<8591.T>、NECキャピタル<8793.T>などのその他金融株が軟調。

 個別では、日曹達<4041.T>、セーレン<3569.T>、ユーグレナ<2931.T>、ユニシス<8056.T>、タマホーム<1419.T>などの上げが目立った。半面、ダイトウボウ<3202.T>がストップ安ウリ気配となり、システナ<2317.T>、エディオン<2730.T>、NTTデータ<9613.T>、EPS<4282.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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