日経平均は49円安と続落、売り一巡後は下値拾いから下げ渋りの動き=10日前場

 10日の日経平均株価は、前週末比49円69銭安の2万3778円29銭と続落して前場の取引を終了。前週末7日の日経平均株価が上値の重い展開となっていたことや、同7日の米国株式が下落したこともあり、売りが先行。午前9時20分には、同206円26銭安の2万3621円72銭を付けた。売り一巡後は、時間外取引での米国株価先物が下げ幅を縮小し、中国・上海総合指数も底堅い動きとなったことも意識されたもようで、下げ渋る展開となった。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=109円70銭台(前週末7日終値は109円92-93銭)と、朝方からは円安の方向にあることも意識されたもよう。東証1部の出来高は5億8587万株、売買代金は9820億円。騰落銘柄数は値上がり737銘柄、値下がり1309銘柄、変わらず108銘柄だった。

 市場では「前週末の米国株式が下落した一方で、為替市場で極端なドル安・円高に進まなかったことから、下値を拾う動きが出たようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株が下落。ソニー<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も安い。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も軟調。AGC<5201.T>、住友大阪<5232.T>などのガラス土石株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も下げている。東証業種別指数は、23業種下落、10業種が上昇した。

 個別では、東京綱<5981.T>、JBR<2453.T>、福井コンH<9790.T>、ウイルプラス<3538.T>、ミズノ<8022.T>などが下落。半面、ダイトウボウ<3202.T>、エアーテック<6291.T>、ファイズHD<9325.T>、レオパレス<8848.T>、デジハHD<3676.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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