日経平均は142円安と続落、祝日を前に手控えムードも強まり総じて弱含みで推移=10日後場

 10日の日経平均株価は、前週末比142円00銭安の2万3685円98銭と続落して取引を終了した。前週末7日の米国株式が下落したこともあり、朝方から売りが先行。午前9時20分には、同206円26銭安の2万3621円72銭の安値を付ける場面もあったが、売り一巡後は、下げ幅を縮小する展開となった。後場は売り物が優勢で取引を開始。あす11日は、建国記念日で祝日となることもあり、手控えムードも強まるなか、総じて弱含みで推移した。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=109円70銭台(前週末7日終値は109円92-93銭)と、朝方からは円安の方向にあることも意識されたもよう。東証1部の出来高は11億6146万株、売買代金は2兆685億円。騰落銘柄数は値上がり588銘柄、値下がり1494銘柄、変わらず77銘柄だった。

 市場では「新型肺炎で中国工場の再開見通しが不透明ななか、サプライチェーンへの影響が見通せず、積極的に手掛けづらい状況が続く可能性もある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が下落。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、武田薬<4502.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株も安い。ソニー<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、AGC<5201.T>、住友大阪<5232.T>などのガラス土石株も軟調。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も下げた。東証業種別指数は、28業種が下落、5業種が上昇した。

 個別では、東京綱<5981.T>、アイスタイル<3660.T>、ウイルプラス<3538.T>、福井コンH<9790.T>、JBR<2453.T>などが下落。半面、ダイトウボウ<3202.T>、エアーテック<6291.T>、ファイズHD<9325.T>、デジハHD<3676.T>、レオパレス<8848.T>などが上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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