日経平均は14円高と小幅続伸、押し目を拾う動きなどから下げ渋り=13日前場

 13日の日経平均株価は、前日比14円54銭高の2万3875円75銭と小幅続伸して前場の取引を終了。取引開始前、中国・湖北省は新型肺炎の感染者が、前日比1万4840人増加したことを発表したと伝えられ、感染拡大を警戒した売りが優勢となる場面もみられた。売り一巡後は、下値を売り込む動きがみられず、押し目を拾う動きが出たことから下げ渋る格好。午前10時46分には、同47円64銭高の2万3908円85銭を付けている。為替市場で、ドル・円相場が1ドル=109円90銭台(12日終値は109円87-88銭)と、朝方の水準よりも円安の方向にある。東証1部の出来高は6億1698万株、売買代金は1兆1117億円。騰落銘柄数は値上がり875銘柄、値下がり1152銘柄、変わらず129銘柄だった。

 足元で株価の高い銘柄の値動きが大きく、影響を受けやすい日経平均株価の動きと時価総額ベースのTOPIX(東証株価指数)の足並みが揃わず、方向感の出づらい展開にあるが、市場では「短期売買に徹するのか、リバウンドを狙うのか、投資戦略を改めて確認したい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も高い。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も堅調。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、キーエンス<6861.T>、キヤノン<7751.T>などの電機株も上げている。東証業種別指数は、12業種が上昇、21業種が下落した。

 個別では、システムサポ<4396.T>、アルヒ<7198.T>、マクロミル<3978.T>、アイモバイル<6535.T>、テモナ<3985.T>などが上昇。半面、アトラエ<6194.T>、エンジャパン<4849.T>、Vキューブ<3681.T>、ダイトウボウ<3202.T>、Jリース<7187.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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