ソフバンG後場値崩れ、スプリント合併に不透明感、英紙はTモバイル親会社が合併再交渉要求と報じる

株式

2020/2/13 15:29

 ソフトバンクグループ<9984.T>が後場値崩れし、この日の安値付近の5458円(前日比5.1%安)で引けた。前日発表した決算はおおむね好感されたものの、午後1時に伝わった「ドイツテレコムはスプリント買収条件の変更を求めている」との報道が悪材料視され売り圧力が拡大した。

 ソフバンG傘下で米携帯通信4位のスプリントと同3位Tモバイルが目指す経営統合をめぐっては、12日に両社の合併をニューヨーク連邦地裁が承認した。合併が実現すれば、4兆円超の有利子負債を抱えるスプリントがソフバンGの連結から外れるため、同日のソフバンGの株価は急騰した。

 しかし、英紙フィナンシャル・タイムズの電子版によれば、Tモバイルの親会社であるドイツテレコムが、スプリントの買収条件の再交渉を迫っているという。合併に再び不透明感が生じた格好だ。

 一方、ソフバンGが12日に発表した19年10-12月の営業利益は26億円(前年同期は4383億円)と低い利益水準にとどまったものの、決算説明会では投資事業で保有する銘柄の価値回復や、自社株買いに前向きな姿勢を孫正義社長が示したことを受け、13日の株価は堅調にスタートしていていた。

提供:モーニングスター社

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