日経平均は123円安と続落、中国での新型肺炎の感染拡大懸念に米株安で売り先行=14日前場

 14日前場の日経平均株価は前日比123円14銭安の2万3704円59銭と続落。朝方は、売りが先行した。中国での新型肺炎の感染拡大懸念から13日の米国株式が下落し、投資家心理が後退した。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万3603円48銭(前日比224円25銭安)まで下押した。一巡後は、円弱含みや、中国・上海総合指数、香港ハンセン指数の上げ転換もあって、下げ渋ったが、戻りは限定された。なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション2月限のSQ(特別清算指数)推定値は2万3744円71銭。

 東証1部の出来高は6億8820万株、売買代金は1兆1714億円。騰落銘柄数は値上がり434銘柄、値下がり1623銘柄、変わらず95銘柄。

 市場からは「新型肺炎の震源地である中国で主要株価指数が頑張っているのに、日本株は売りが続き、マインドが弱い。要は気持ちの問題だが、感染拡大が懸念され、峠を越えるのを待つしかしない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が軟調。JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、大和ハウス<1925.T>、積水ハウス<1928.T>などの建設株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も売られた。オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も値を下げた。

 半面、ソフバンG<9984.T>、コナミHD<9766.T>などの情報通信株が堅調。SUMCO<3436.T>、ノーリツ<5943.T>などの金属製品株や、関西電力<9503.T>、東北電力<9506.T>などの電気ガス株も高い。

 個別では、ファインD<3649.T>がストップ安売り気配となり、ソリトン<3040.T>、アイビーシー<3920.T>、ソースネクスト<4344.T>、LIFULL<2120.T>などの下げが目立った。半面、ヤマハMRH<6274.T>、GLM<3486.T>がストップ高カイ気配となり、ダイトウボウ<3202.T>、ネットワン<7518.T>、アトラ<6029.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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